Tinkering

ちょっと昔は、物好きな子供は
(子供はそもそもみな物好きな生き物だと思いますが)、
身の回りの機器を分解したりして楽しんでいました。
軽症のこわれた機器をこっそり修理して家族にいいところを
見せようとしたが、修理しだすと難しくてあきらめて、
そのあとはただ純粋にバラバラになるまで分解を楽しんでしまい
しかられたり...。
しかしこのごろでは、そのような「あそび」のチャンスは
少ないのではないでしょうか。

英語にtinkerという単語が在ります。
もともと、「鋳掛けをする」や「間に合わせの修理をする」
という意味ですが、
さらに、「下手な職人」「いじくり回すこと」「いたずらっ子」
というような意味もあります。
語意の転じ方がなんとなく想像できるのではありませんか。

 電気機器や機械の分解を子供たちに自由にやってもらうイベントを
企画して、9/22に実施しました。
(基盤教育研究所主催で中野zeroで実施しました)
名づけて「Tinkering(ティンカリング)あそび」。
 街の電気屋を回って不要な電気製品をもらったり、
ハードオフでばらすのが面白そうなジャンクを前日までに買い集めて、
たくさんの工具とともに会場に持ち込みました。
デジカメのような小さいものから、大きいものでは扇風機や電子レンジまで。
 十数組の親子がひとつずつの機器を選び、楽しそうに、
時には苦労しながら機器をばらばらにしながら、
構造について、いろいろな部品について、親子で話し合ったり、
指導者の解説にふんふんとうなずいていました。

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